朝ジムで痩せる?効果を高めるコツやメリット・デメリットを解説
忙しい毎日を送る中で、なかなか運動時間を確保できないという方も多いのではないでしょうか。そのような方におすすめなのが、朝ジムに通うことです。朝に運動すれば、1日の始まりをアクティブにでき、心身のリフレッシュにもつながります。
一方で、朝に運動をすることには、メリットだけでなくデメリットも存在します。例えば、ウォーミングアップをいつも以上にしっかり行わないとケガをしやすかったり、睡眠不足になったりする点です。
当記事では、朝にジムでトレーニングすることのメリット・デメリットを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Toggle朝ジムでトレーニングするメリット
朝の運動は、基礎代謝、集中力、免疫力、睡眠の質の向上など、さまざまなポジティブな効果が期待できます。
以下では、朝にジムでトレーニングするメリットを4つ紹介します。
基礎代謝がアップする
基礎代謝とは、人が生きていくために必要な、最低限のエネルギー消費のことです。例えば、呼吸をしたり、心臓を動かしたり、体温を維持したりといった、意識しなくても行われている生命活動に、エネルギーが使われています。このエネルギー消費量が、基礎代謝です。
朝の運動は、筋肉を目覚めさせ、活動状態へと導きます。筋肉は、体の中で最もエネルギーを消費する組織の1つです。筋肉が活発になればなるほど、1日の消費カロリーも増えます。運動によって体温が上昇すると、エネルギー消費が増え、基礎代謝の向上につながります。
基礎代謝がアップすれば、1日の消費カロリーが増えるため、ダイエット効果も期待できます。特に、寝ている間もカロリーを消費するため、太りにくい体質へと近づくでしょう。
集中力が上がる
運動すると心拍数が増加し、全身に血液が巡ります。特に脳への血流が増加することで脳が活性化され、思考力や集中力が高まると言われています。
朝の運動で脳を活性化させられれば、午前中の仕事効率も向上することが期待できるでしょう。
自律神経のバランスが整う
人の体は、意識せずに働く「自律神経」によってコントロールされています。自律神経は、大きく分けて「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられます。
・交感神経
活動状態を司る神経で、心拍数を上げたり、血圧を上昇させたりする働きがあります。
・副交感神経
リラックス状態を司る神経で、心拍数を下げたり、消化活動を活発にしたりする働きがあります。
睡眠中は副交感神経が優位な状態ですが、朝起きて活動を始めると、交感神経が優位になります。朝の運動は、この切り替えをスムーズに行う手助けをしてくれます。また、運動によって、夜の睡眠時に副交感神経がしっかりと働くようになれば、よりリラックスできるため、質の高い睡眠を得やすくなるでしょう。
睡眠の質が向上する
朝の運動で適度な疲労を感じると、夜は自然に眠気が訪れやすくなります。
朝の光を浴びると体内時計がリセットされ、睡眠リズムが整うことも、睡眠の質向上に寄与します。夜にスムーズに入眠できれば、夜中に何度も目が覚めることが減り、熟睡しやすくなるでしょう。
朝ジムでトレーニングするデメリット
朝にジムでトレーニングすることには、多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。朝活を成功させるためには、メリットとデメリットをしっかりと理解し、自分に合った方法を見つけることが大切です。
ケガするリスクがある
睡眠中、体は体温が低く、筋肉も硬い状態です。この状態でいきなり激しい運動を始めると、筋肉や関節を傷めるリスクが高まります。
静的なストレッチだけでなく、動的なストレッチや軽い有酸素運動を取り入れて、体を温め、筋肉を柔軟にすることが重要です。まずは軽い運動から始め、徐々に強度を上げていくようにしましょう。体が温まってきてから、本格的なトレーニングに移行するのがおすすめです。
また、朝の運動前にしっかりと食事を摂ることで低血糖を防ぎ、パフォーマンスを向上させられます。
早起きする必要がある
朝にジムでトレーニングするためには、早起きが必須となります。十分な睡眠時間を確保できず、寝不足の状態でのトレーニングは、集中力の低下やケガのリスクを高めるので注意してください。
また、朝型に切り替えるのは、特に夜型の人には負担が大きく、生活リズムが乱れやすくなります。寒い朝や天候が悪い日など、布団から出るのが億劫になり、人によってはモチベーションが維持しにくくなることもあるでしょう。
起床後すぐに楽しめるような習慣を取り入れれば、早起きが苦ではなくなります。例えば、好きな音楽を聴く、好きな飲み物を飲むなど、自分だけのリラックスタイムを作りましょう。
脱水症状を起こす可能性がある
朝、ジムでトレーニングすると、脱水症状を起こしやすいというデメリットがあります。睡眠中に体から水分が失われている状態から、運動によってさらに水分が失われるためです。
睡眠中は、呼吸や汗によって体から水分が失われています。運動すると、体温が上昇し、汗をかくことでさらに水分が失われます。朝起きてすぐは、体内の水分量が少なくなっているため、さらに注意が必要です。
まずは起床後すぐにコップ1杯の水を飲むなど、こまめな水分補給を心がけましょう。スポーツドリンクには、水分だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質も含まれており、より効果的に水分補給ができます。
朝ジムするなら何時から?避けたいタイミング
朝ジムでのトレーニングは、健康維持やダイエットに効果的ですが、タイミングを間違えると、かえって体に負担をかけてしまうことがあります。以下では、避けたほうがよいタイミングとその理由を解説します。
【朝ジムで避けたほうがよいタイミング】
・起床直後
筋肉や関節が十分に温まっていない状態で運動すると、柔軟性が低下しているので、ケガをしやすくなります。また、体がまだ覚醒していないため、運動のパフォーマンスが低下し、効果的なトレーニングができません。
・満腹・空腹時
食事直後の運動は、消化器官に負担をかけ、消化不良や腹痛を引き起こす恐れがあります。また、血液が消化器官に集中するため、筋肉への血流が低下し、運動のパフォーマンスが低下します。
空腹状態での運動は、低血糖になり、めまい、ふらつき、集中力の低下などのリスクを高めかねません。また、エネルギー源として筋肉が分解されてしまうため、筋肉量の減少につながる恐れがあります。
・就寝前
就寝前の運動は、交感神経を刺激して興奮状態にしてしまうため、なかなか寝付けなくなったり、浅い眠りになったりします。睡眠中に筋肉は修復されますが、運動直後の睡眠では、十分な休息が取れない可能性があるため注意が必要です。
起床直後は十分にウォーミングアップを行い、就寝前にはリラックスできる軽い運動に切り替えるなど、自分に合ったトレーニングを心がけましょう。
朝ジムでのトレーニング効果を高めるポイント
朝トレーニングの効果を最大限に引き出すための主なポイントは、以下の通りです。
- 起床後しばらく経ってからトレーニングを始める
- エネルギー補給してからジムへ向かう
- ウォーミングアップを入念に行う
起床後30分~1時間程度は、軽いストレッチや簡単な家事をすませ、体をゆっくりと起こしていくようにしましょう。朝食は必ず摂り、炭水化物、タンパク質、脂質をバランス良く摂取することが大切です。消化のよいものを選び、食後30分~1時間経ってから運動に取り組むのが理想です。
ウォーミングアップは、各筋肉を伸ばす静的なストレッチや、腕回し、腿上げなどの動的ストレッチをしっかり行いましょう。ウォーキングやフィットネスバイクなど、軽めの有酸素運動を取り入れるのもおすすめです。
まとめ
朝にジムに通うことは、ダイエットだけでなく、健康維持にもつながる素晴らしい習慣です。しかし、メリットだけでなく注意すべき点もあるため、自分の生活スタイルに合わせて無理のない範囲で始めることが大切です。
運動前は、ウォーミングアップをしっかり行い、筋肉の温度を上げましょう。柔軟性を高めることによって、ケガのリスクを軽減し、トレーニングのパフォーマンスも向上しやすくなります。また、運動前後の食事にも気を配り、バランスの取れた食事を摂りましょう。
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