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自宅筋トレにおすすめのメニューを紹介|自宅筋トレの注意点も解説

自宅筋トレにおすすめのメニューを紹介|自宅筋トレの注意点も解説

筋トレは、見た目の変化だけでなく、健康面にも多くのメリットをもたらします。筋力アップによって基礎代謝が向上すると、太りにくい体質づくりや生活習慣病の予防にもつながります。

一方で筋トレをしたいものの、ジムに通うことにハードルの高さを感じる方も多いのではないでしょうか。ジムに通えないときにおすすめなのが、自宅での筋トレです。

当記事では、自宅でできるおすすめの筋トレメニューと、安全かつ効果的に行うための注意点を解説します。

自宅で筋トレを行うメリット

自宅で筋トレを行うことには、時間や費用などの面で下記のようなメリットがあります。

  • 好きな時間に筋トレができる
  • 自宅であれば、ジムのように営業時間に縛られることがありません。早朝や仕事の合間、深夜など、自分のライフスタイルに合わせて自由に時間を選べるので、思い立った時にすぐに始められる手軽さがあります。また、ジムに通うには往復の時間がありますが、自宅であれば移動しなくてよい点もメリットです。忙しい日々の中で時間を有効活用したい方にとって、自宅での筋トレはおすすめの選択肢です。雨の日や暑い日、寒い日でも、自宅であれば快適な環境でトレーニングができる点も魅力です。

  • お金がかからない
  • ジムに通う場合、月会費や入会金などがかかりますが、自宅トレーニングであれば費用はかかりません。ジムまでの交通費もかからないので、長期的に見るとかなりの節約になるでしょう。自重トレーニング(自分の体重を利用したトレーニング)を中心に行う場合は、ダンベルなどの器具を揃える必要もありません。

自宅でできる上半身の筋トレ

自宅でできる上半身の筋トレはたくさんありますが、ここでは初心者でも取り組みやすく、器具なしで手軽にできるものを4つご紹介します。それぞれの筋トレで鍛えられる部位、行う際の注意点、筋トレのやり方を解説します。

プッシュアップ

「プッシュアップ(腕立て伏せ)」では、大胸筋・上腕三頭筋・三角筋の前部・体幹などを鍛えられます。プッシュアップの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 床にうつ伏せになり、両手を肩幅より少し広めに開いて床につける。(指先を正面に向ける)
  2. つま先を立てて体を支え、頭からかかとまでが一直線になるようにし、目線は少し前を見る。
  3. 息を吸いながら、肘を曲げてゆっくりと体を下ろす。
  4. 胸が床に触れる直前まで下ろしたら、息を吐きながら肘を伸ばして体を押し上げる。

プッシュアップにはさまざまなバリエーションがあり、両手の幅や腕をたたむ方向を変えることで、負荷を変えたり、特定の部位をより強化したりできます。

パームプッシュ

「パームプッシュ」では、プッシュアップと同様、大胸筋・上腕三頭筋・三角筋などを鍛えられます。パームプッシュの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 背筋を伸ばして立つ(座ったまま行うのも可)
  2. 両手を胸の前で合わせ、合掌の形にし、肘は軽く外側に張って肩の力を抜く。
  3. 息を吐きながら、両手を強く押し合う。この時、胸の筋肉が使われていることを意識する。
  4. 5~10秒程度押し合ったら、息を吸いながら力を緩める。
  5. この動作を10~15回程度繰り返す。

押し合う強度は、自分が心地よく感じる程度で構いません。強度は徐々に上げていくと良いでしょう。

バックエクステンション

「バックエクステンション」は、背中の筋肉を鍛え、姿勢改善や腰痛予防にも効果的なトレーニングです。主に、脊柱起立筋を鍛えられます。バックエクステンションの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 床にうつ伏せになる。
  2. 両手は頭の後ろで組むか、体の横に置く。(高負荷で行う場合は頭の後ろで組む)
  3. 足を軽く開き、つま先を伸ばす。
  4. 息を吐きながら、ゆっくりと上体を起こす。この時、腰を反らしすぎないように注意する。
  5. 背中の筋肉が収縮しているのを感じながら、数秒間キープする。
  6. 息を吸いながら、ゆっくりと元の姿勢に戻る。

バックエクステンションを行うときは、反動を使わずに、背中の筋肉の力で上体を起こすように意識しましょう。お尻と太ももの裏の筋肉を使って体を支える意識を持つと、より効果的に背中の筋肉を鍛えられます。

自宅でできる下半身の筋トレ

続いて、下半身の筋トレを紹介します。

以下で紹介する下半身の筋トレに加え、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動を取り入れることで、下半身の持久力も高められます。バランスの取れたトレーニングメニューを組みましょう。

スクワット

「スクワット」は、下半身の筋肉を総合的に鍛えることができる、代表的な筋力トレの1つです。大腿四頭筋・大殿筋・ハムストリングス・内転筋などを鍛えられます。スクワットの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 足を肩幅程度に開き、つま先はやや外側(約15~30度)に向ける。
  2. 腕は前に伸ばすか、胸の前で組む。
  3. 背筋を伸ばし、目線を正面に向けて胸を張る。
  4. 息を吸いながら、お尻を後ろに突き出すようにゆっくりと腰を下ろす。この時、膝がつま先より前に出ないように注意する。
  5. 太ももが床と平行になるまで腰を下ろしたら、息を吐きながら、お尻と太ももの力を使ってゆっくりと元の姿勢に戻る。ハーフスクワットの場合は、太ももが床と平行になる手前まで腰を下ろす。

上級者は、ダンベルやケトルベルを持ってスクワットを行うと、負荷をより高められます。

フロントランジ

「フロントランジ」は、片足を大きく前に踏み出し、後ろ足の膝を床に近づけるように腰を落とすトレーニングです。大腿四頭筋・大殿筋・ハムストリングス・内転筋・ふくらはぎ・体幹などを鍛えられます。フロントランジの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 足を肩幅程度に開き、背筋を伸ばして立つ。腕は体の横に自然に置くか、バランスを取るために腰に当てる。
  2. 片足を大きく前に踏み出す。
  3. 前の足の膝を90度に曲げ、後ろ足の膝を床に近づけるように腰を下ろす。この時、前の足の膝がつま先より前に出ないように注意する。
  4. 前の足の裏全体で地面を押し、元の姿勢に戻る。反対の足も同様に行う。

前に出した足の膝がつま先より前に出ると、膝関節に大きな負担がかかり、けがの原因となります。膝の角度が90度になるように意識し、お尻を後ろに突き出すよう意識することで、膝が前に出るのを防げます。

ヒップリフト

「ヒップリフト」は、仰向けの状態からお尻を持ち上げ、お尻の筋肉を中心に下半身を鍛えるトレーニングです。大殿筋・ハムストリングス・脊柱起立筋・腹筋群などを鍛えられます。ヒップリフトの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 床に仰向けになり、膝を90度に曲げる。足裏全体を床につけ、足幅は肩幅程度に開きます。両腕は体の横に自然に置き、手のひらを床につけておく。
  2. 息を吐きながら、お尻を持ち上げる。この時、お尻の筋肉を意識する。
  3. 肩から膝までが一直線になるまでお尻を持ち上げたら、数秒間キープする。
  4. 息を吸いながら、ゆっくりと元の姿勢に戻る。

かかとやつま先に重心が偏ると、バランスを崩しやすくなります。足裏全体でしっかりと地面を踏みしめるように意識しましょう。

カーフレイズ

「カーフレイズ」は、かかとを上げ下げすることで、ふくらはぎの筋肉を鍛えるエクササイズです。下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋など)を鍛えられます。カーフレイズの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 足を肩幅程度に開き、つま先をやや外側(約15~30度)に向ける。必要に応じて、壁や手すりなどに手をついて、バランスを取る。
  2. 息を吐きながら、ゆっくりとかかとを上げる。
  3. かかとを最大限に上げたら、数秒間キープする。
  4. 息を吸いながら、ゆっくりと元の姿勢に戻る。

反動を使ってかかとを上げ下げすると、筋肉に十分な負荷がかからず効果が薄れるので、ゆっくりとした動作を意識しましょう。

自宅でできる体幹トレーニング

体幹とは、お腹や胸、背中など、体の軸にあたる中心部分を指します。体幹を鍛えることで、姿勢改善、腰痛予防、スポーツのパフォーマンス向上、日常生活動作の改善など、さまざまな効果が期待できます。ここでは、体幹トレーニングの方法について解説します。

プランク

「プランク」は、うつ伏せの状態から前腕とつま先で体を支え、体を一直線に保つことで体幹を鍛えるトレーニングです。腹直筋・腹斜筋・腹横筋・脊柱起立筋・臀筋群などを鍛えられます。プランクの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. うつ伏せになり、両肘を肩の真下に置く
  2. 肘から先の前腕とつま先を地面につけ、肩幅程度に足を開く
  3. お腹に力を入れ、お尻を持ち上げる
  4. 頭、肩、腰、膝、かかとが一直線になるように姿勢をキープする

最初は短い時間(20~30秒)から始め、徐々に時間を延ばすと良いでしょう。無理に長時間行うと、フォームが崩れたり、筋肉や関節を痛めたりする原因になるので注意が必要です。

レッグレイズ

「レッグレイズ」は、仰向けの状態から足を上げ下げし、腹筋群を中心に鍛えるトレーニングです。腹直筋・腸腰筋・腹斜筋などを鍛えられます。レッグレイズの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 床に仰向けになり、両足を伸ばす。両腕は体の横に置く。
  2. 息を吸いながら、ゆっくりと両足を上げる。この時、お腹の筋肉を使うよう意識する。
  3. 足を床と垂直になるまで上げたら、息を吐きながら、ゆっくりと元の姿勢に戻す。
  4. 足を床につくギリギリで止め、再び上げることを繰り返し、筋肉に持続的な負荷をかける。

レッグレイズを行う際、腰を反りすぎると腰痛の原因になります。お腹に力を入れて体幹を安定させ、腰が床から浮かないように意識しましょう。

サイドプランク

「サイドプランク」は、片方の肘や手のひらと足の裏だけで体を支え、キープするトレーニングです。外腹斜筋・中殿筋・腰方形筋などを鍛えられ、お腹周りを引き締めることができます。サイドプランクの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 横向きになり、右ひじは右肩の下に置き足は揃えておく。
  2. 右腕と右足だけで体を持ち上げる
  3. 頭から足までが一直線になるように意識する
  4. そのまま30秒程度キープする
  5. 反対側も同様に行う。

鏡で横からフォームを確認し、お尻が落ちすぎたり、体が前後に傾いたりしないように注意しましょう。

クランチ

「クランチ」は、仰向けの状態から肩甲骨あたりまで上体を持ち上げ、腹筋群を鍛えるトレーニングです。腹直筋・腹斜筋などを鍛えられます。クランチの基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 床に仰向けになり、膝を90度に曲げる。足裏全体は床につけ、足幅は肩幅程度に開く。
  2. 両手は頭の後ろで組むか、胸の上で交差させる。(頭の後ろで組む場合は、指を軽く添える程度にし、首を引っ張らないように注意する)
  3. 息を吐きながら、お腹の筋肉を意識して上体を持ち上げる。首や肩の力ではなく、腹筋の力で持ち上げるように意識する。
  4. 上体を持ち上げた状態を1~2秒キープします。
  5. 息を吸いながら、ゆっくりと元の姿勢に戻す。

上体を持ち上げる際に体をひねる「ツイストクランチ」を行うと、腹斜筋をより強化できます。

自宅で筋トレを行うときの注意点

筋トレは継続することが大切です。最初から高すぎる目標を設定すると挫折しやすくなってしまうので、無理のない範囲で楽しみながら筋トレを行いましょう。最初は少ない回数から始めて、慣れていったら徐々に目標を上げていく方法もおすすめです。

以下では、自宅で筋トレを行うときの注意点を4つ紹介します。

正しいフォームを意識する

正しいフォームで筋トレを行うと、けがを防ぎ、ターゲットとする筋肉に効果的に負荷をかけられます。

自宅で筋トレを行うときは、可能であれば、鏡を見ながらトレーニングし、適宜フォームを確認しましょう。自分の姿勢や動作を客観的に見ることで、フォームのずれに気づきやすくなります。

鍛える部位や目的を意識する

闇雲にトレーニングを行うのではなく、どの部位を鍛えたいのか、どのような目的でトレーニングを行うのかを明確にすることで、モチベーションを維持しやすく、筋トレ効果も高まります。

「腹筋を割りたい」「腕を太くしたい」「基礎代謝を上げたい」など、具体的な目標を設定しましょう。その上で、目標に合わせて、適切なトレーニングメニューを作成すると継続しやすくなります。

休息日を設ける

筋肉はトレーニングによってダメージを受け、休息中に修復されることで成長します。適切な休息を取らないと、筋肉の成長が妨げられるだけでなく、けがのリスクも高まります。

一般的に、同じ部位のトレーニングは2~3日の間隔を空けて行うのが良いとされています。

ストレッチを行う

ストレッチを行うと、けがの予防、柔軟性の向上、疲労回復などさまざまなメリットがあります。

筋トレ後にはクールダウンとして、軽いストレッチを行いましょう。筋肉をゆっくり伸ばす静的ストレッチを筋トレ後に行うのがおすすめです。

本格的に筋トレを行うならジムもおすすめ

本格的に筋トレを行うなら、自宅でのトレーニングに加えて、ジムに通うことも非常におすすめです。

ジムには会費が発生するので、「せっかくお金を払っているから行こう」というモチベーションになり、運動習慣をつけやすくなります。また、自宅だとついサボってしまうという方も、ジムに行くことで運動する時間と場所が確保されるため、習慣化につながりやすいです。

またトレーナーがいるジムであれば、正しいフォームでトレーニングを行う方法を教えてくれるので、初心者にも安心です。

自宅での筋トレを行ってみて、なかなか続けるのが難しいと感じた方は、ジムの利用も検討しましょう。

まとめ

自宅でもできる筋トレの方法は多数あり、プッシュアップやスクワット、プランクなどを組み合わせ全身を鍛えることも可能です。自宅での筋トレは、好きな時間に行えたり費用がかからなかったりなど、さまざまなメリットがあります。

ただし、モチベーションの維持や正しいフォームでのトレーニングが難しいことなど、注意点もあります。自宅でのトレーニングも有効ですが、本格的に筋トレに取り組みたいのであれば、ジムの利用を検討しましょう。ジムにはさまざまな種類のトレーニングマシンや器具が揃っているので、自宅では鍛えにくい部位もしっかり鍛えられる他、スタッフからトレーニングのアドバイスを受けることも可能です。

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